掲載2010年12月2日

内容紹介・訳者メモ

昨日、可決の情報を紹介したばかりだが、実は上院の法案にヘマがあり、例外的な扱いでもなされない限り、下院から上院に差し戻しになる可能性が出てきたという話である。

なお、この法律について、ツイッターやブログ等で当サイトの記事を話題にしていただいているが、昨日の記事にもあるように、今回の法案では小規模農業は適用除外になっており、特に、販売を目的としない自己消費の「家庭菜園」が禁止ということにはなっていないようなので、その点は誤解なきようお願いしたい。最初の記事の段階では小規模農業の適用除外はなく、gardeningを「家庭菜園」と訳したため、自己消費用の(他に販売しない)個人で営む家庭菜園を含む意味で解釈されたことと思うし、私もそう思っていた。

この法律を通そうとしている利権の意図が食糧供給の独占にあるならば、個人の家庭菜園もできれば潰しておきたいという意図は当然あるはずであり、FDAの権限強化もなされることも考えれば、間違いとも言い切れないと思うが、「家庭菜園」は誤解を生む誇張表現だったかもしれないと気になっており、その点についてはお詫びしたい。今回の法案の当初案は、日本にあてはめると、農産物の直売所が消えるというイメージだったと思う。

こちらのブログのように、内容を正確に受け止めて頂けると、ありがたい。

管理栄養士コーゲヨーコの「バランス喰楽部」

http://ameblo.jp/balance-club-yokosan/entry-10721791035.html

また、こちらのホームページでは、独自の情報を加えて分析されている。

野口のタネ/野口種苗研究所

http://noguchiseed.com/

「問題提起者の過剰反応なのか?それとも先見の明なのか?」と書いておられるが、そのどちらでもなく、過去の歴史を調べれば確信が持てることである。

わかってもらえないかもしれないが、彼らのことを我々と同じ情けを持つ人間だと想像すると、とんでもない勘違いをすることになる。大企業と一体化した国際機関、米国政府の邪悪性を理解するためには、ワクチンなど医薬品関係(FDAは食品だけでなく医薬品も監督する政府機関)の情報を読んでいただきたいし、小規模農業や家庭菜園が影響を受けないからひとまず安心などという状態では決してないことも知っていただきたいと思う。マイク・アダムスが、FDAは最もリーサル(殺人的)な政府機関と述べているが、彼らは自分たちの利益のためなら何でもやる。人間は利己的な存在であり、そうでなければ生きていけないので、利己主義を否定してはいけないが、普通の人間が無意識に感じている他者との共存の中にある自己というものを感じ取れない哀れな人々なのである。

適用対象がどこまでかなどの「解釈」の問題ではなく、この法律そのものが食品の「安全」を追求するものであるわけがないという根本をしっかりと認識してほしいと思うのである。

食品安全近代化法、「ブルー・スリップ」で暗礁に乗り上げる可能性

S 510 Food Safety bill now dead in the water due to blue slip mistake

マイク・アダムス(ヘルスレンジャー)

By Mike Adams, the Health Ranger

2010年12月1日

現在、明らかになりつつあるが、火曜日に食品安全近代化法を可決したときに、上院議員は大きなヘマをしでかしたようだ。法案の中には実質的に「新たな税制」が織り込まれていたが、米国憲法では、新たな税金を義務付ける法律は、下院しか提案できないことになっている。

このため、現在、下院は、この法律をいわゆる「ブルー・スリップ」にせざるをえない状態になっている。つまり、法案を拒否し、票決のやり直しを求めて上院に差し戻すということである。当然、それなりの時間と労力が必要になるが、レイムダック状態〔訳註:民主党は中間選挙で大敗したが、来年の新議会までならば現状勢力でいられる〕の民主党に残された時間はほとんどない。

ブルー・スリップとは、ウィキペディアによると(http://en.wikipedia.org/wiki/Blue_slip)、

ブルー・スリップとは、歳入や予算割当の法制を導入する主体は下院のみであるということを、下院として解釈・執行するため、規定に則り、下院の命令によってなされる手続きである。下院が立法を認めないということは、法律が成立しないことを意味する。下院は、これを非常に有効な戦術として利用してきた歴史があり、ブルー・スリップ状態を回避するため、上院は新たな税金や歳入の手段は導入しないのが実際の運用である。

つまり、下院は、新たな税金を起案するのは下院だけにしておきたい。そのため、勝手に新税を法制化しようとしている上院議員の手をピシャリと叩いておく必要があり、510法案はブルー・スリップ状態にすることになりそうだ。

510法案は暗礁に乗り上げる可能性がある

要するに、戦いはまだ終わっていない。下院がこのブルー・スリップのルールについて、過去にない例外を認めない限り、今回の法案は上院に差し戻しになり、票決のやり直しを要求されることになりそうだ。

この話を最初に伝えたRollCall.comは、「この大失態に、上院の民主党議員は極めて狼狽することになるだろう。彼らは、火曜日に大々的にニュース発表を行って法案の可決を吹聴し、この比較的知られていない法案を大きな政治的成果にしようとしていた」と述べている。

Roll Callは、「ブルー・スリップになると、二通りの展開が予想される。一つは、上院の多数派院内総務のハリー・リード(Harry Reid、民主党・ネバダ州)が、単純にこの案件を中断し、次期の議会でゼロからやり直しにする展開。(略)もう一つの可能性は、下院でこの法案の改定版が通過した後に、上院で再び票決を強行する方法である。だが、それを実現し、さらに他に下院で抱えている問題も処理するには、全会一致の合意で討議〔時間・内容〕を制限する必要があるだろう」と述べている。

だが、トム・コバーン(Tom Coburn)上院議員(共和党・オクラホマ州)の英雄的な貢献により、全会一致の合意は不可能である。彼は、この法案は、規模が大きすぎること、費用がかかりすぎること、アメリカの農家に過剰な負担を強いるものであると考え、その信念に基づいて強硬な態度を貫いている。

もしこの分析が正しければ、510法案は暗礁に乗り上げ、次の新議会まで浮上することはないようである。今回の法案には、民主党の上院議員は誰一人として反対していないが、新議会では民主党ははるかに少ない人数になる。 (この法案の投票結果

(翻訳:為清勝彦 Japanese translation by Katsuhiko Tamekiyo)

原文の紹介・関連情報

原文 S 510 Food Safety bill now dead in the water due to blue slip mistake

NaturalNews.com

激しい抗議にもかかわらず、食品安全近代化法が上院で可決

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