掲載2010年2月2日

訳者メモ

石油支配の歴史に詳しいウィリアム・イングドール氏から、ついにハイチの石油資源の記事が出たので紹介する。

(概要)

・ ハイチに膨大な石油資源(他の鉱物資源も)があることは「常識」だった。サウジアラビア並みの可能性あり。

・ 米系石油会社は、1979年に意図的にハイチの石油開発を中止させた。石油を高く稀少品にしたい彼らにとっては、「大きな油田は発見できない」「石油産出量はピークを迎える」と信じこませたい。

・ 2008年にキューバで「スーパージャイアント油田」が発見され、ロシアの会社が採掘している。中国も南米諸国に接近。→米国石油利権にとって脅威。

・ 2004年に米国が追放したアリスティド大統領は、ハイチ国民のための資源開発を計画していた。現在南アに亡命しているが、米国が帰国を拒絶している。

・ ハイチ人が巨大な石油の自主開発に乗り出せば、ベネズエラのチャベスも反米、さらにロシアや中国と結び付くと、米国支配層(石油・金融利権)にとっては、その世界覇権を揺るがす脅威。だから放置するわけにはいかず、「災害援助」を偽装して占領している。


ハイチというアメリカ大陸最貧の小国に、アメリカの覇権を脅かすような深い意味があるとは…。


まったく余談であるが、パット・ロバートソンのことを調べたら、こんな記事を見つけた。

番組収録中に、視聴者から「生まれ変わり」についてどう思うか、という手紙が紹介された時のことだ。とたんに、ロバートソン氏の顔が険しくなった。「いいですか。あれはヒンドゥー教徒が人種階層を肯定するために利用している概念です。キリスト教には一切関係ありませんっ」

引用元 「TVで布教するキリスト教右翼の教祖」

キリスト教もいろいろ流派があるので全部かどうか知らないが、基本的に「生まれ変わり」を否定し、死んだら最後の審判までこの世とは関わりを持たないというのがキリスト教の死後の世界認識だ。この生まれ変わりの否定は、極めて重要だと思うが、今回の記事とはあまりにも関係がないので、別の機会にする。

アメリカ世界覇権を揺るがしかねない運命のハイチ

The Fateful Geological Prize Called Haiti

F・ウィリアム・イングドール

By F. William Engdahl

(http://engdahl.oilgeopolitics.net/)

2010年1月30日

地震に襲われたハイチに、〔クリントン元〕大統領が国連特使となって向かった。

復活したネオコン主義者・米国ビジネスの太鼓持ち伝教師〔パット・ロバートソンのこと〕は、ハイチ人は悪魔と契約した罰を受けていると主張している。


ベネズエラ、ニカラグア、ボリビア、フランス、スイスの救援組織は、打ちひしがれ負傷し家を失ったハイチの人々が緊急に必要としている医療物資や飲料水を積んだ飛行機の着陸を、米軍が拒否していると非難している。

この不幸なカリブ海の国で発生している、いつ終わるとも知れない惨劇の煤煙と瓦礫の裏では、地球物理学者たちが(中東を除けば)世界で最も炭化水素(石油とガス)が豊富かもしれないと考えている地域の支配権をかけたドラマが全開状態である。おそらくハイチには、近傍のベネズエラよりも遥かに大規模な資源がある。

ハイチを含むヒスパニョラ島は、世界で最も地質学的に活発な地帯にまたがっている。これは地質学的な宿命である。三つの巨大な構造体の深海プレートが、互いに容赦なく凌ぎ合っている。北米プレート、南米プレート、カリブ海プレートの三つの構造プレートの交差点である。これらカリブ海域のプレートは、マントルの上に浮かぶ3~6マイルの厚みの海洋地殻である。また、ハイチは、奇妙で説明のつかない撹乱の発生するカリブ海の広大なエリア(バミューダ・トライアングルとして有名な地域)の端に位置している。

この巨大な水面下プレートの塊は、常に動き続け、割れて接着剤でくっつけた磁器の花瓶のヒビのような筋に沿って、互いに擦り合っている。地球の構造プレートは、一般的に一年につき50~100mm互いにズレるが、これが地震や火山の原因になっている。構造プレートが集中する地域は、地球のマントルから大量の石油やガスが押し上げられてくる場所でもある。地球物理学的に、三つのプレートが集中する場所(ポルトープランスの直下付近)では、1月12日にハイチを襲ったような破滅的・凶刃な地震が発生しやすくなる。

テキサスの地質学プロジェクト

どうやってペンタゴンと米国の科学者は地震の発生を遥か前に知っていたのかという尤もな疑問、そして1月12日以前にどんなペンタゴンの計画が練られていたのかという疑問は、とりあえず脇に置いておき、主な「救援者」である米国、フランス、カナダが現在まで行ってきた奇妙な行動を理解するために役立つであろう別の問題がハイチをめぐって浮上してきた。獰猛な地震にさらされやすいことの他に、三つの構造プレートが交差するという普通ではない地質的な性質のため、ハイチは世界最大の未開発の石油・ガス地帯、戦略上重要な稀少な鉱物資源帯にまたがってしまっているのかもしれないのだ。

ペルシャ湾と、紅海からアデン湾にかけた地域の巨大な石油資源は、石油資源の豊富なインドネシアやカリフォルニアの沖合いと同様に、似たような大構造プレートの集束地帯にある。簡単に言えば、地球物理学的には、そうしたハイチの直下にあるような構造プレートの交差点は、まさに巨大な鉱物資源、石油、ガスの宝庫である可能性が極めて高いのである。

注目すべきことに、ブッシュ・チェニー政権が、民主的に選出されたジャン=バプティスト・アリスティド大統領を事実上追放して一年後の2005年、テキサス大学地球物理学研究所の地質学チームが、カリブ海盆の全地質データを徹底的かつ意欲的に二相マッピング〔気液二相?〕する作業を始めた。この調査プロジェクトは2011年を完了期限としている。Dr. Paul Mannが率いるこのプロジェクトは、「カリブ海盆、地質構造、炭化水素」と呼ばれている。カリブの構造プレートと炭化水素(つまり、石油とガス)の関係を可能な限り精密に特定することを全使命としている。

この何百万ドルもの調査プロジェクトのスポンサーは、世界最大級の石油会社であることは注目に値する。シェブロン、エクソンモービル、アングロ・ダッチシェル、BHPビリトンなどである。【脚注1】おかしなことに、このプロジェクトまで、この地域は包括的に地質学マッピングされたことがない。とっくの昔に米系石油メジャーが調査対象にしていてもおかしくないはずだ。メキシコ沖、ルイジアナ州、カリブ海全域で既に大量の石油を産出しているし、それに米国とは至近距離である。米国がエネルギー安全保障に力を入れていることは言うまでもない。この地域がマッピングの対象になっていなかったことは驚きである。

どうやら、大手石油会社は、遥か昔からこの地域に大量に石油があることに気付いていたが、手を付けず秘密にしておいたようだ。

キューバの「スーパージャイアント油田」

米国政府が、疲弊したハイチの人々を救援することよりも別のことに大いに関心があるのではないかという疑問に対する答は、キューバ沖の海域近辺、ポルトープランスの真向かいに発見されている。2008年10月、スペインのレプソル(Repsol)社が率いる石油会社の共同事業体は、キューバの国営石油会社Cubapetroleoとともに、キューバ沖の深海に世界最大級の油田を発見したことを発表した。石油を専門とする地質学者の用語で、「スーパージャイアント油田」と呼ぶものだ。このキューバの油田は、200億バレルもの石油を埋蔵すると推定されており、1996年以来12番目の「スーパージャイアント油田」発見となった。この発見により、キューバは、ペンタゴンの不安定化・その他意地の悪い工作活動の高優先ターゲットにもなりそうだ。

キューバの「スーパージャイアント油田」発見から一ヶ月後に、ロシアのメドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領が、ロシアの石油会社がキューバの石油探査・採掘をすることを、ラウル・カストロ(Raul Castro)大統領代行と合意するために、ハバナに飛んだことは、ワシントンに動揺をもたらしたに違いない。【脚注2】

メドベージェフのロシア・キューバ石油協定は、中国の胡錦濤国家主席が体調を取り戻しつつあるフィデル・カストロとその弟のラウルを訪問してから、ほんの一週間後のことだった。胡錦濤は、キューバの港湾を最新化する契約に調印し、キューバの原材料を中国が購入する話しをしている。巨大なキューバの石油発見が、中国のキューバ政策の大きなポイントになっていたことは間違いない。【脚注3】2008年11月5日、胡錦濤がキューバなどラテンアメリカ諸国を訪問する直前に、中国政府は、ラテンアメリカとカリブ海諸国との今後の外交関係に関する政策文書(このような文書は初めてである)を発表し、これら諸国との関係を戦略的重要性を備えた新段階に格上げした。【脚注4】

キューバの「スーパージャイアント油田」発見により、「石油ピーク論」信者も大いに面目を失った。ブッシュとブレアが、イラクを侵略・占領する決定をする少し前に、インターネットで石油ピーク論が流行していた。2010年以降のいつか、世界は絶対的な石油産出の「ピーク」に達し、以降、石油は減って社会的・経済的に甚大な影響をもたらすというストーリーである。引退した石油地質学者のColin Campbellや、テキサスの石油金融業者Matt Simmonsなど、華々しい評論家たちは、「スーパージャイアント油田」は1976年頃から一つも発見されていない、過去20年に発見された油田は、昔のサウジアラビア、プルドー湾(アラスカ)、大慶(中国)などと比べれば、実に「ちっぽけ」だと主張していた。【脚注5】


ここで、次のことを述べておくのは重要だろう。

半世紀以上も前に、ロシア人とウクライナ人の地球物理学者のグループが、国家機密で調査を行い、炭化水素は、地球のマントルの奥深いところで、極めて高温高圧の巨大な燃焼釜のような状態で、生成されていることを確認している。炭化水素は、死亡した恐竜の残骸が濃縮・圧搾され、何百年も前に何らかの形で石油やガスに変わったものだとする、米国など西側で定着している「主流」の地質学の主張を反証したのである。もちろん、藻類など他の生物起源の物質でもない。【脚注6】

その上で、ロシアとウクライナの地球物理学者グループは、地球のマントルで生成される石油やガスは、地球の断層や裂け目に沿って、圧力が可能とする限り地上へと、押し上げられることを証明した。この仕組みは、火山の溶岩が生成される仕組みと同じである。ということは、石油を発見する可能性とは、深い裂け目を発見したり、地球の奥底から石油を導管のように押し上げる複雑な地質活動を発見する可能性に他ならないことになる。カリブ海域(特にキューバ沖とハイチ)は、ちょうどそんな地域であり、地表近くまで上昇する道をみつけた炭化水素(石油、ガス)が集まる地域のようだ。おそらくその規模は、サウジアラビアに匹敵するだろう。【脚注7】

ハイチは、新サウジアラビアか?

ハイチとキューバの並外れた地質特性と、キューバ沖で世界最大級の石油資源が発見されたことを考えると、ハイチの領域内で大きな石油の発見があるという逸話的な話にも信憑性が出てくる。また、ブッシュ親子と今や国連ハイチ特使となったクリントンが、どうしてハイチにそれほど高い優先順位を置くのかの説明にもなる。そして、なぜワシントンとそのNGOたちが、民主的に選ばれたアリスティド大統領を、二度も、素早く追放する動きを見せたのかも説明できる。アリスティドの経済政策の中には、とりわけハイチの天然資源をハイチの国民のために開発することがあった。

2004年3月、テキサス大学とアメリカのビッグオイル(巨大石油会社)が、カリブ海の炭化水素の可能性を意欲的にマッピングする調査を始める数ヶ月前であるが、ハイチの著述家Dr. Georges Michelが、「ハイチの石油」という記事をインターネットに発表している。そこには、

ハイチの島を共有する二つの国と周辺の海域の地下深くに巨大な手付かずの石油が埋蔵されていることは隠すことのできない事実である。人は手付かずのままにされている理由を知らない。20世紀初頭のハイチ島の物理的・政治的地図(1908年にAlexander PoujolとHenry Thomassetが組み立てた)には既に、ハイチのアルティボニット(Artibonite)川の右側支流リオトドエルモンド(Rio Todo El Mondo)川(今日ではThomonde川と呼ばれることが多い)の水源付近に大きな石油埋蔵資源があることが示されていた。【脚注8】

2008年6月にRoberson Alphonseがハイチの新聞(Le Nouvelliste en Haiti)に書いた記事によると、「ハイチの石油(黒い金)探査の妥当性を示す根拠には心強いものがある。石油ショックの最中に、四社ほどがハイチ政府に石油採掘の正式な免許を求めていた」とある。

その当時、石油価格は一バレル140ドルを超えて上昇していた。ウォール街のさまざまな金融機関が操作していたのだ。Alphonseの記事には、ハイチ政府の鉱物エネルギー局長Dieusuel Angladeの言葉が引用してある。彼は「石油の採掘許可要請を四件受け付けている。(略)我々は黒い金(石油)の探査を実行するだけの十分な根拠を持っている。石油の探査は1979年で中止されている」とハイチの新聞に語っている。【脚注9】

1979年にハイチで行われた地質調査では、プラトーセントラルのPlaine du Cul-de-sac とL'ile de La Gonaiveで 11の試掘井が調査されたが、その結果判明したことをAlphonseはこう伝えている。「南の半島と北の海岸部で、石油があることを示す地表面の(試験的な)証拠が得られた、と技師のAngladeは語った。彼はこの探査がすぐに商業化に結びつくことを強く確信している」【脚注10】

ジャーナリストのAlphonseは、ハイチの弁護士Francois Lamothe の1979年8月16日の文書を引用している。9千フィートの深さまで「5つの大きな油井が掘削され」、そして、「ドイツのミュンヘンで物理・化学分析を受けた」ところ標本は、「石油の形跡が示されていた」と記載されている。【脚注11】

このハイチの1979年の有望な結果にもかかわらず、「ハイチで操業している巨大な多国籍石油企業は、発見された油田を採掘しないように圧力をかけた」と、Georges Michel博士は伝えている。【脚注12】その結果、ハイチ領土内とハイチ沖の石油探査は、挫折し、突然の中止を迎えた。

正確さは劣るが同様の報告が、ハイチのホームページに掲載されており、ハイチの石油埋蔵量はベネズエラよりも遥かに大きい可能性があることが述べられている。【脚注13】そして2010年、金融情報サイトのブルームバーグ・ニュースが次のように報道した。

1月12日の地震は、天然ガス田の可能性のある場所の近くを通る断層上で発生したと、地質学者のStephen Pierceは述べた。彼は、元モービル社などこの地で30年間働いている。地震により、断層沿いに岩盤組成にヒビが入った可能性があり、ガスや石油が一時的に地表に向けて染み出してくる可能性があると、月曜の電話インタビューで述べている。「地質学者たちが、断層帯をポルトープランスから国境に向けてガスや石油の漏出がないか調べまわっているが、今までに採掘されたことのない構造体を発見するかもしれない。彼ら地質学者には人情はないようだ」とZion Oil & Gas社(ダラスの会社でイスラエルでの採掘を行っている)の探査マネージャーのピアスは述べている。【脚注14】

サントドミンゴ(ドミニカ共和国)のインターネット新聞Leopoldo Espaillat Nanitaのインタビューで、ドミニカ石油精製(REFIDOMSA)の元社長は、「ハイチ国民の鉱物資源を違法に奪い取ろうと複数の国が陰謀している」と述べている。【脚注15】ハイチの鉱物資源には、金、貴重な戦略的金属であるイリジウム、石油など様々なものがあるようだ。

抹殺されたアリスティドの発展計画

HLLN(ハイチ法律専門家リーダーシップネットワーク)の会長Marguerite Laurent (Ezili Danto)は、追放されたアリスティドの弁護士を務めたことがある。彼は、アリスティドが大統領だった頃(ブッシュ時代の2004年に米国が支援した追放が起きるまで)、アリスティドは、彼の国家発展計画を構想し、冊子にして出版している。その計画には、史上初めて、ハイチの資源がどこに位置しているのか既知の場所の詳細リストが含まれていた。この計画の出版は、ハイチの将来についてラジオなどマスコミで国民的議論を巻き起こした。アリスティドの計画は、ハイチの石油や金など貴重な資源の開発が、国の経済と国民の利益に幅広くつながることを確実にするため、官民の提携を実行するものだった。単にハイチを寡頭支配する5つの家系と彼らを支援する米国(キメラとかギャングといわれている)のためのものではなかった。【脚注16】

2004年のアリスティド追放以来、ハイチは、胡散臭い選挙で選ばれたプレバル(Rene Preval)大統領とともに、占領された国になってしまった。プレバルは、問題の多いIMFの民営化要求の追従者であり、アリスティドの排除を支援したキメラ(ハイチの寡頭権力)とつながっていると言われている。米国の国務省が、アリスティドが南アフリカ亡命から帰国する許可を拒絶していることは注目に値する。

さて、1月12日の破滅的な地震の発生により、米国の軍隊がハイチの4つの空港を掌握し、現在2万人もの兵士が駐留している。ジャーナリストと国際援助組織は、米軍が、緊急に必要な水や食糧、医薬品を空港の場所から人々に届けることよりも、軍事支配を強制すること(好んで「セキュリティ」と称している)にばかり関心を持っていることを非難している。

地震災害の「救援」を偽装した米軍のハイチ占領は、ワシントンとそれにつながる私企業の利権に、第一級の地質学的な「褒美」を与えることになるだろう。地震の前から、ポルトープランスの米国大使館は、世界中の米国大使館の中でも五番目に大きな規模であり、地政学的に重要な戦略地域であるベルリンや北京に匹敵するものだった。【脚注17】キューバ沖で巨大な新油田が発見されロシアの会社が採掘を始めたこと、ハイチには同様の巨大な手付かずの石油(金、銅、ウラン、イリジウムも)がある明確な証拠が積み上がっていること、さらに、ハイチの南の隣人にはウゴ・チャベスのベネズエラがあること、アリスティドの帰国など国民に人気のあるリーダーがハイチの国民のために資源を開発する可能性があること、これらを考えれば、南北アメリカ大陸で最も貧しい国ハイチが、世界で唯一のスーパーパワーを吹き飛ばす壊滅的な打撃を与える可能性は十分にあるのだ。地震の余波として、国連ハイチ特使ビル・クリントンが、アリスティドの敵ジョージ・W・ブッシュとともに、「クリントン・ブッシュ・ハイチ基金」なるものを作った事実に、我々は戸惑いを感じるべきであろう。

先述のHLLNのMarguerite Laurentによると、緊急援助活動を隠れ蓑にして、米国、フランス、カナダは、今後の鉱物資源の支配に向け、ハイチの島のバルカン化を図っているという。彼女のレポートによると、カナダは、現時点でカナダの鉱物利権が存在しているハイチ北部を所望しているという噂がある。米国は、ポルトープランスと少し沖に離れたLa Gonaive島を要求している。ここは、アリスティドの開発計画の冊子によると、巨大な石油資源があるエリアだ。そして、この要求にフランスが苦々しく抗議しているそうだ。また、事実上、国連が占領したこの国で、国連の拒否権を持つ中国は、こうした米・仏・加によるハイチの財産分割に一言あるようだと、彼女は述べている。【脚注18】

(翻訳:為清勝彦 Japanese translation by Katsuhiko Tamekiyo)

原文の紹介

The Fateful Geological Prize Called Haiti

GlobalResearch.ca

F.William Engdahl ホームページ http://www.engdahl.oilgeopolitics.net/

脚注

1 Paul Mann, Caribbean Basins, Tectonic Plates & Hydrocarbons, Institute for Geophysics, The University of Texas at Austin, accessed in www.ig.utexas.edu/... .

2 Rory Carroll, Medvedev and Castro meet to rebuild Russia-Cuba relations, London Guardian, November 28, 2008 accessed in http://www.guardian.co.uk/...

3 Julian Gavaghan, Comrades in arms: When China?s President Hu met a frail Fidel Castro, London Daily Mail, November 19, 2008, accessed in http://www.dailymail.co.uk/...

4 Peoples? Daily Online, China issues first policy paper on Latin America, Caribbean region, November 5, 2008, accessed in http://english.people.com.cn/....

5 Matthew R. Simmons, The World?s Giant Oilfields, Simmons & Co. International, Houston, accessed in http://www.simmonsco-intl.com/...

6 Anton Kolesnikov, et al, Methane-derived hydrocarbons produced under upper-mantle conditions, Nature Geoscience, July 26, 2009.

7 F. William Engdahl, War and Peak Oil?Confessions of an ?ex? Peak Oil believer, Global Research, September 26, 2007, accessed inhttp://www.globalresearch.ca/...

8 Dr. Georges Michel, Oil in Haiti, English translation from French, Petrole en Haiti, March 27, 2004, accessed in http://www.margueritelaurent.com/... .

9 Roberson Alphonse, Drill, and then pump the oil of Haiti! 4 oil companies request oil drilling permits, translated from the original French, June 27, 2008, accessed in
http://www.bnvillage.co.uk/...

10 Ibid.

11 Ibid. The full text indicated that, ?five big wells were drilled at Porto Suel (Maissade) of a depth of 9000 feet, at Bebernal, 9000 feet, at Bois-Carradeux (Ouest), at Dumornay, on the road Route Frare and close to the Chemin de Fer of Saint-Marc. A sample, a ?carrot? (oil reservoir) drilled up from the well of Saint-Marc in the Artibonite underwent a physical-chemical analysis in Munich, Germany, at the request of Mr. Broth. ?The result of the analysis was returned on October 11, 1979 and revealed tracks of oil,? confided the engineer, Willy Clemens, who had gone to Germany.?

12 Dr. Georges Michel, op. cit.

13 Marguerite Laurent, Haiti is full of oil, say Ginette and Daniel Mathurin, Radio Metropole, Jan 28, 2008, accessed in http://www.margueritelaurent.com/....

14 Jim Polson, Haiti earthquake may have exposed gas, aiding economy, Bloomberg News, January 26, 2010.

15 Espaillat Nanita revela en Haiti existen grandes recursos de oro y otros minerals, Espacinsular.org, 17 Nov, 2009, accessed in http://www.espacinsular.org/... .

16 アリスティドの発展計画はハイチで2000年に出版されたInvestir dans l?Human. Livre Blanc de Fanmi Lavalas sous la Direction de Jean-Bertrand Aristide, Port-au-Prince, Imprimerie Henri Deschamps, 2000に所載。詳細な地図、図表、2004年に向けた国家計画が記載されており、計画は、農業、環境、商業・産業、金融部門、インフラ整備、教育、文化、健康、女性問題、公共部門の課題など広い範囲に及んでいた。? In 2004年にアリスティドを中傷する邪悪なプロパガンダ・キャンペーンが、NGOと国連も利用して実施され、ブッシュ政権は選挙で選ばれた大統領を追い出した。

17 Cynthia McKinney, Haiti: An Unwelcome Katrina Redux, Global Research, January 19, 2010, accessed in http://www.globalresearch.ca/....

18 Marguerite Laurent (Ezili Danto), Did mining and oil drilling trigger the Haiti earthquake?, OpEd News.com, January 23, 2010, accessed in http://www.opednews.com/....